ドット絵に関して その3 補足

ふと自分のドット絵に関する記事を読んでみて、思う事があるので追記。

自分のしたい開発テーマに「省コスト」というのを上げました。
2割の力で7を作成するというスタンスです。

では10はムダなのか?といわれればまったくもって違います。
(なんか10がムダよ みたいな書き方していたのが気になったので今回の記事書いてます。)
ゲームを開発する上で仕方なしに7を推奨しているだけで本来であれば10であるべきと思います。

それどころが10には10の「言葉では言えない魅力」というのがあると考えてます。「言葉では言えない」のですが無理やり例を上げて説明していくと

 ちょくちょくテレビで「日本の職人」を取り上げている番組があると思います。
私はそれを食いつくように見てしまいます。実際、身の回りにあるものではなく
使った事も見た事の無いようなモノを作る職人でも高揚して作業を見てしまいます。
 あそこまでとは言わないですが、ある一定以上のスキルを持った人が
10打ち込んで作成したものは、モノに問わず何か人を惹きつける魅力があると
私は考えてしまいます。また引用が漫画でお恥ずかしいのですがハンター×ハンターという漫画で、製作者の意思、念が製作物に宿る事がある、というエピソードがあるのですがまさしくそれに近いものを感じます。
詰めて詰めて切り詰めて出てくるものは何かが宿っています。

 また 記事「ドット絵について」でも説明いたしましたが
>>グラフィックの出来を1→2 にする労力と 9→10にする労力は 
>>同じ1ですが労力は同じですか?
>>違いますよね。基本的には指数関数的に上がっていくので
>>1→2する労力の100倍位つかって9→10に出来るくらいと思っても
>>いいかもしれません。

 ということです。本当に9を10にするのは非常に大変です(0を1にするのはもっと大変なのですが)

そのため、実は世間では「10」あまり見かけません。コストをひたむきにかけてその見返りが少ないのです。企業としては到底許可されるものではありません。
 本当に解る人が解る程度。解らない人は何となく感じる程度。それが9→10。
しかしそれは見る人にとってほぼ未体験の世界なのです。

何となくイイ。それが10の大きなメリットと思います。